考察・手法・テクニック

ひふみ投信とひふみプラスの違いを徹底比較

「ひふみ」には、直接販売の「ひふみ投信」と窓口販売の「ひふみプラス」があります。本記事では両者と徹底比較してどちらを買うのがお得なのか検討したいと思います。
以前の記事で一度検討したのですが、この記事に訪れる方が多かったので、今回は更に深く違いについて記載していきます。

「ひふみ」の歴史

ひふみ投信」と「ひふみプラス」はレオス・キャピタルワークス株式会社が販売する投資信託であり、国内外の株式に投資をするアクティブファンドです。(設計上は国外へも投資可能だが、現在は国内の株式に投資しています。)
まずは今までの「ひふみ」の歴史を振り返りたいと思います。

日付 ファンド名 内容
2008/10 ひふみ投信 運用開始
2012/04 ひふみ投信 R&Iファンド大賞2012 投資信託 国内株式部門 最優秀ファンド賞受賞
2012/05 ひふみプラス 運用開始
2013/04 ひふみ投信 R&Iファンド大賞2013 投資信託 国内株式部門 優秀ファンド賞受賞
2014/04 ひふみ投信 R&Iファンド大賞2014 投資信託 国内株式部門 最優秀ファンド賞受賞
2015/04 ひふみ投信 R&Iファンド大賞2015 投資信託 国内株式部門 優秀ファンド賞受賞
2016/01 ひふみ投信 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015で第5位受賞
2016/01 ひふみプラス 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2015で第9位受賞
2016/09 ひふみ投信 2016年度グッドデザイン賞受賞(直販投信で初の受賞)
2017/01 ひふみ投信 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016で第6位受賞
2017/01 ひふみプラス 投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016で第7位受賞

ひふみ投信が毎年R&Iファンド大賞の常連であり、非常に優秀であることが分かります。2016年は受賞できなかったのですが、運用成績は悪いわけではなくTOPIXを上回る成績をしっかりと残しています。ひふみプラスは、R&Iファンド大賞は3年以上の運用実績がないと選考対象にならないこともあり、今まで受賞はしていません。

また、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」では2015年から毎年受賞しており、インデックスファンドが上位を占めている中、アクティブファンドとしては最上位に近い人気を誇っています。

「ひふみ」の概要比較

ひふみ投信」と「ひふみプラス」の目論見書から見える内容について比較してみましょう。

ひふみ投信 ひふみプラス
運用方法 ひふみ投信マザーファンドを通じて行う ひふみ投信マザーファンドを通じて行う
純資産 47,412百万円 127,321百万円
信託報酬(税抜) 0.98% 0.98%
純資産総額500億円を超える部分:0.88%
純資産総額1000億円を超える部分:0.78%
実質信託報酬割引率 資産形成応援団の適用
5年経過分:0.2%
10年経過分:0.4%
証券会社のポイント制度に従う。(最大0.2%)
購入方法 スポット購入:振込※振込手数料も必要
積立購入:銀行引き落とし
スポット購入:証券会社経由
積立購入:銀行引き落とし
購入金額 スポット購入:10,000円~
積立購入:10,000円~
スポット購入:10,000円~
積立購入:500円~

運用方法の比較

どちらもマザーファンドを通じて行うため、運用成績もほぼ同じになると考えられます。
ひふみ投信とひふみプラスの運用方法比較

純資産の比較

証券会社経由で購入可能なひふみプラスの方に資金が集まっています。証券会社でNISA口座を開いている場合は、証券会社で買えるひふみプラスを選択する人が多いのが理由と考えられます。

信託報酬および割引率の比較

こちらには決定的な違いがあります。個人の投資スタンスや資産額によってどちらがお得なのか変わりますので以下の計算式に従って計算してみてください。
【ひふみ投信】
実質信託報酬=((5年未満経過の保持資産額 × 0.98 × 税率)+(5年以上10年未満経過の保持資産額 × 0.98 × 税率 – 0.2)+(10年以上経過の保持資産額 × 0.98 × 税率 – 0.4))/ 全資産額

【ひふみプラス】
実質信託報酬=((純資産のうち500億円を超えない額 × 0.98 × 税率 – 証券会社ポイント付与率)+(純資産のうち500億円を超える額 × 0.88 × 税率 – 証券会社ポイント付与率)+(純資産のうち1000億円を超える額 × 0.78 × 税率 – 証券会社ポイント付与率))/ 純資産の合計

ひふみプラスは純資産の推移で信託報酬が変わりますので、将来を予測して計算していくしかないと思います。

少し簡単なシミュレーションを行ってみます。

【前提条件】

  • 両者に毎年10万円を積み立てることとする
  • 両者の信託報酬を差し引く前の利回りを6%とする
  • 税率は10%とする
  • 証券会社の付与ポイントは0.1%とする
ひふみ投信・ひふみプラスのシミュレーション比較その1

上記は20年間投資したシミュレーションを行ったグラフになります。どちらも同じように見えて比較できないので、「ひふみ投信の運用成績-ひふみプラスの運用成績」の数値を出してみました。

ひふみ投信・ひふみプラスのシミュレーション比較その2

10年目まではひふみプラス有利で進んでいますが、そこから反転して13年目にはひふみ投信が有利という結果となっています。

この結果より、短期ではひふみプラスが有利、長期ではひふみ投信が有利になることが分かります。概ね15年以上積み立てる計画の場合はひふみ投信をおすすめします。ただしNISA口座枠があるのであれば証券会社に口座開設してひふみプラスを購入することをおすすめします。

購入方法および購入金額の比較

ひふみプラスの方が全体的に柔軟な取引が可能になっています。特にスポット買いを行う際、ひふみプラスの場合は振り込み手数料がかからないため(証券会社によりますが)お得になっています。

「ひふみ」の月次運用レポートの比較

2015年12月の月次運用レポートを比較してどちらが優れているのか比較してみましょう。

過去3年の運用成績の比較

過去3年の基準価格の騰落率は以下のようになっています。ついでにTOPIX(配当込み)とも比較してみましょう。

ひふみ投信 ひふみプラス TOPIX(配当込み)
過去1ヵ月 0.59% 0.54% -1.93%
過去3ヵ月 11.00% 10.93% 9.83%
過去6ヵ月 4.13% 4.25% -4.21%
過去1年 21.75% 21.88% 12.06%
過去3年 133.10% 133.29% 90.81%

どちらもTOPIX(配当込み)は大きく上回っているため非常に優秀なファンドであることは分かっていただけると思います。肝心の「ひふみ投信」と「ひふみプラス」のどちらが有利かという点は、ハッキリとは見えないといったところでしょうか。過去3ヵ月では「ひふみ投信」の方が有利で、6ヵ月では「ひふみプラス」が有利となっています。信託報酬は割引がある「ひふみプラス」の方が有利になるはずですが短期的に「ひふみ投信」の方が上回っているのが気になりますね・・・もうしばらく様子を見て運用方法に差がでないか確認します。
現時点では、どちらもさほど変わらないという認識で良いかと思います。
同じマザーファンドですので、理論的にも運用成績は変わらないです。

「ひふみ」の年次運用レポートの比較

2014年10月から2015年9月までの年次運用レポートを比較してどちらが優れているのか比較してみましょう。

期間中騰落率の比較

期間の騰落率は以下のようになっています。
ひふみ投信 :16.5%
ひふみプラス:16.8%

前期分は「ひふみプラス」に軍配が上がっています。ちなみに前々期も「ひふみプラス」でその前は「ひふみ投信」が良い成績を残していました。過去3年の基準価格の騰落率で示したように3年間の合計はあまり差がありません。

費用明細の比較

1万口あたりの費用明細を比較してみましょう。

ひふみ投信 ひふみプラス
信託報酬 1.058%(318円) 1.058%(258円)
売買委託手数料 0.304%(91円) 0.342%(83円)
その他費用 0.004%(1円) 0.003%(1円)
合計 1.366%(410円) 1.403%(342円)

大きく違うのは売買委託手数料であり、「ひふみプラス」の方がコストがかかっています。ただし、前述したように「ひふみプラス」の方が期間の騰落率では優れています。つまりは、無駄にコストがかかる取引をしているのではなく「ひふみ投信」と比べて攻めにいった結果ではないかと感じています。とはいえ、同じマザーファンドでの運用を行っているので基本的にはどちらのファンドも変わらないはずです。今回は偶然このような結果になっている誤差範囲であると考えます。

まとめ

ひふみ投信ひふみプラスの比較をしてきましたがいかがでしたでしょうか。
私の所感としては、信託報酬の考え方以外は両者の差はほとんどないと思いました。

そのため、私としては以下の順序で購入を考えると良いかと思います。
①NISA口座に余裕があるかどうか
余裕がある方は証券会社のNISA口座でひふみプラスを購入する。余裕がない方は②へ
②15年以上保有するかどうか
15年以上保有する場合ひふみ投信を購入する。そうではない場合はひふみプラスを購入する。

ひふみ投信の口座開設および資料請求は以下から行うことができます。

【番外】将来性について

ここからは単なる可能性について記載していきます。

証券会社で販売されるひふみプラスは、当然ながら証券会社に支払う経費も信託報酬に含まれています。その点、ひふみ投信は直販ですので、レオスが決めることができます。

もし、レオスが将来的にひふみ投信の純資産額を増やす方針の場合、信託報酬を減額する可能性が出てくると考えられます。

その場合は、ひふみ投信を今から購入している方がお得になります。

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