考察・手法・テクニック

株式の長期投資において銘柄選択する4つのポイント

みなさんは株式の長期投資において、銘柄をどのように選んでいますか?
私は根拠が一番大切だと思っています。根拠を持って選んだ銘柄だからこそ投資の成功率が上がりますし、失敗したときも反省することができます。

今回は長期投資において根拠を持って銘柄を選択するためのポイントを考察していきます。

長期投資とは

まず、ここでの長期投資とは、どのようなスタンスなのかを説明します。

投資期間

長期投資と聞いてどれくらいの期間を想像するでしょうか?
5年でしょうか?10年でしょうか?
私は長期投資を10年から永久と考えています。
5年だと景気変動の影響を無視できないと考えているため最短10年と設定し、企業が成長し続けるなら売る理由がないため最長で永久と設定しています。

どのような利益を狙うか

株式の長期投資と聞いて配当金や株主優待などインカムゲインを想像する方も多いと思います。
しかし、ここではキャピタルゲインを主な利益として狙っていきます。インカムゲインはあくまでおまけ程度で考えています。

銘柄分析手法

銘柄選択はファンダメンタル分析のみで行います。つまりは、マーケットや業界や企業の将来を分析を重点的に行います。
テクニカル分析は短期において有効ですが、長期投資においては考慮不要と考えています。

長期投資のメリット

なぜ長期投資なのかメリットを説明します。

  • 企業の実力が結果(株価)に出やすい
  • 景気は数年周期に繰り返されます。時にはリーマンショックや東日本大震災のように株価が暴落することもあります。
    こうした企業の実力だけではなく外的要因も含んで株価は形成されています。

    以下に日経平均株価とソフトバンクの株価の10年チャートを示します。
    ソフトバンクと日経平均株価10年

    どうでしょうか?
    あれだけ騒がれたリーマンショックや東日本大震災での株価暴落もささいなことに感じれるのではないかと思います。
    そしてソフトバンクのチャートを見てみましょう。ソフトバンクは実力があり、成長分野のマーケットをターゲットにしていた企業です。
    リーマンショックの時は値下がりしているものの長期目線では実力通りに株価形成されていると考えられます。
    これが長期投資で享受できる最大のメリットです。

  • 手がかからない
  • 短期投資は毎日のマーケットやニュースの確認が欠かせません。それに比べて長期投資は四半期決算をみておけば十分だと思います。
    特にサラリーマンは短期投資は本業である仕事に影響が出たりと本末転倒になる可能性がありますので長期投資をおすすめします。

  • 一喜一憂しなくて良い(精神的に良い)
  • 株を買うと毎日株価が気になると思います。私もそうですし、みなさんそうだと思います。
    上がったときは良いのですが、下がったときはどうでしょうか?
    間違った銘柄を選択したのではないか、間違ったタイミングで買ったのではないかと不安になると思います。

    そんなときに長期投資で将来有望と自信がある株であれば気にならないと思います。
    数年先を見据えていますので今下がったからといって何も変わることはありません。
    むしろ、買い増しするチャンスと捉えることもできるでしょう。

長期投資の銘柄選択をするポイント

さて、長期投資のスタンスやメリットを理解していただきましたので、投資対象を決めるためのポイントを考えていきましょう。

【その1】人口が増えるマーケットに投資する

まず、成長していくマーケットに投資する方が、株で利益を上げるためには有利です。それは、誰しも異論がないと思います。
そしてそれが一番わかりやすいのが人口です。

人口が増えれば食料消費量が増えます。人口が増えれば服の消費量が増えます。人口が増えれば住宅の必要数が増えます。
とても分かりやすいと思います。

そして、人口を指標にする最大のメリットは『将来が予測しやすい』という点です。
国連が発表している人口推移予想『World Population Prospects, the 2015 Revision』がありますので活用してみてください。

それでは、一部取り上げて考察していきましょう。

日本の人口推移

日本の2050年までの人口推移予測は以下のようになっています。
日本の人口推移予測

現在2016年は既に人口のピークを過ぎており、将来は下がる一方の予測となっています。
少子高齢化社会と騒がれているのがよく分かる図ですよね。

つまり、日本はこれから先は食料の消費量が減っていきます。服の必要な数が減っていきます。日本のマーケットはどんどん縮小していくことは間違いないでしょう。このようなマーケットに投資しても利益が上げづらいことが直感的に分かってもらえると思います。

世界の人口推移

世界の2050年までの人口推移予測は以下のようになっています。
世界の人口推移予測

日本と比べてどうでしょうか?まだまだ右肩上がりで増えていくのが分かります。世界は食料・衣服をはじめ様々な需要が伸びそうです。

まとめ

人口が増えれば基本的には消費も生産も増えていくことから、人口が増えるマーケットに投資することが有利になることが分かっていただけると思います。
ただし、日本の企業への投資がダメと言っているわけではないので注意をお願いします。
日本の企業であっても世界のマーケットをビジネス対象にしている場合は、人口増のメリットを享受できますので投資はありだと思います。
また、新興国を見てみると人口の伸びがすさまじい地域もありますのでチェックしてみてください。
ここでのポイントを以下にまとめます。

  • 人口が増えていくところに投資することが将来成長する可能性が高い
  • 人口が減る地域の企業でもビジネス対象が人口が増える地域の場合は将来成長する可能性が高い

【その2】有望な株を割安もしくは適正な価格で購入する

いくら長期投資といえども、株を割高で買うと利益が出るまでに時間がかかったり、思い通りに成長しなかった時に損失が出たりします。
そのため、有望な銘柄を見つけたとしても適正な価格で購入することが大事です。

それでは、銘柄が割安かどうか判断するポイントを紹介します。

割安株を判断する基準PER

割安株かどうか判断する有名な指標であるPERですが、どれくらいが割安なのか判断しづらい方もいらっしゃると思います。
1999年以降の東証1部上場企業の平均PERは22くらいだそうです。
とはいえ、業種毎に大きく差がありますので詳しく見ていきましょう。

JPXのその他統計資料に規模別・業種別の資料が載っています。
例えば、2016年11月で言えば「食料品」は25.7で「電気・ガス業」は12.5となっています。倍くらいの差がありますよね。
株価は今後の成長を織り込んで推移していますので、今後利益が拡大しそうな業種(成長が見込まれる業種)はPERが高くなる傾向にあります。

有望な銘柄を見つけたら業種平均のPERを確認して割安かどうかを判断しましょう。

割安株を判断する基準PBR

割安株かどうかを判断する指標でPBRというものがあります。
PBRもJPXのその他統計資料に規模別・業種別の資料が載っています。

PBRは資産に対して割安かどうかを判断するために使われるので、もし会社が解散したときの担保に近い考え方ですので保険の要素が強いと考えています。
私は、利益および成長性を図るPERやROEに重きを置いて銘柄選択しています。

【その3】財務が健全な企業の株を購入する

長期投資のリスクの1つに不況による会社の倒産があります。
長期になれば不況の時期は避けられませんので、それに耐えうる企業を選択することが大事です。

それでは倒産しにくい企業か確認するポイントを紹介します。

自己資本比率

会社が持つすべてのものを金額換算したものを資産と呼び、資産は自己資産と負債で構成されています。

例えば、工場を例に考えてみましょう。
工場の建物は1億円の価値があり、それを建てるのに3千万円銀行から借りています。工場での製造した在庫は全部で2千万円の価値があったとします。
この場合は、総資産1億2千万円で自己資産が9千万円、負債が3千万円であり、自己資本比率は75%になります。

不景気が業績が上がらないときに多くの負債があると返済ができなくなって企業は倒産してしまいます。
そのため、企業の自己資本比率が倒産しにくい1つの指標になります。

それでは、どれくらいであれば問題ないと言えるのかが気になるところだと思います。
リーマンショックで倒産したほとんどの企業は自己資本比率が20%以下だったようです。

というところで私が基準にしているのは40%以上を目安としています。

しかしながら自己資本比率が高すぎるのは事業の攻めの姿勢が見られないためROEが低くなりがち、すなわち、成長スピードが遅くなると考えています。
そのため自己資本比率は多くても70%が健全ではないかと考えています。

【その4】景気循環株かディフェンシブ株か意識する

企業のビジネスにおいて景気に左右されやすいものとされにくいものがあります。
景気に左右されやすいものを景気循環株といい、景気に左右されにくいものをディフェンシブ株と呼びます。

例えば、景気循環株は自動車や住宅や鉄鋼など景気が良くなったときに消費されるものおよびその材料をビジネスとしている企業の株を指します。
ディフェンシブ株は食料や日用品など景気に多少左右されるが、消費がほぼ一定であるものをビジネスとしている企業の株を指します。

景気循環株は、景気に左右されるため割安かどうかの判断が難しい銘柄です。また、企業が増収増益を見込んでいたとしてもその理由が「景気の見通しが明るいから」では企業の自力で成長しているわけではありません。
ディフェンシブ株はその逆で分かりやすいんですよね。その分、他の投資家も気づきやすいので、気づいた頃には割高になっていたなんてことはよくあることです。

私は景気循環株も狙いますが、基本的にはディフェンシブ株の銘柄を選択しています。

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